andymori ラストライブ in 武道館 いってきた
心揺さぶられるいろいろな瞬間を共有してきたいつものともだちと一緒に行けた。
押すかなと思っていたけど、さすが武道館。きっちりと時間通りに暗転してスタート。
突然始まってあたたまりきっていない会場に、いきなり鳴り響く、好きで好きでしょうがない曲。ベンガルトラとウイスキー。
続く名曲愛してやまない音楽を。
ステージの半分まではandymoriとしての演奏をたのしんでいたけれど、
PAのコントロールなのか、小山田壮平の喉が絶好調になったのか、小山田壮平の声と武道館の響きがパキっとはまったのか、自分の耳がそう聞こうとしたせいなのか、はたまた神の仕業か、
いつの間にか、あの声で鳴らされる歌に魂を持っていかれてた。
ギターの音も、ベースも、ドラムも、あの声を引き立たせるためのもののように聞こえ出した。
あの響く声に、意識が全て持って行かれる不思議な感覚に包まれた。
小山田壮平はとんでもないシンガーだ。
西千葉のcafe standで何度か行われているソロライブ。
ギター一本、完全アンプラグドで、小山田壮平の歌声を言葉通り全身で浴びる濃密な時間。
そのときから脳みそから離れないあの声のパワーを、あの大きな武道館という会場でも見せつけてくるとは。
andymori、十年代を代表する、すごいバンドだった。
書き足りない。
「どこにも行けない」「旅に出よう」「遠くに行きたい」何度も繰り返されるこの言葉たちが今日はやけに刺さった。
解散の理由が、前向きな理由だといい。
縛られることがなくなったのだから、少しでも、長くでも、行きたいところに行ったらいい。でも、またたまには戻ってきて欲しい。
でも本音を言うと、andymoriという縛りがなくなったら小山田壮平は死んでしまいそうだ。
どうか、近くにいるひとたち、なんとか見守っていてほしい。
もう痛い思いも、苦しい思いも、本人含めて、みんながしないように。
さみしい。かなしい。
andymoriは青春だった。
でも、先のことなんてわからないから、
希望を持って、もう少し生きている。
たのしかった。すごくいいバンドだよ。素晴らしいバンドなんだ。