cero/Obscure Ride をずっと聞いている

 

発売以来、本当にこればかり聞いている。

 (下記リンクは通常盤ですが、もちろん初回限定盤をゲットしている)

 

聞いてないときも、頭にObscure Rideの音楽が流れるだけで幸せな気持ちになる。どうかしている。

Obscure Ride 【通常盤】

Obscure Ride 【通常盤】

 

 一緒に買った星野源SUN(初回限定盤)syrup16gKranke を一度も聞けないくらいに。

 

ずっと楽しみにはしていたけれど、

殊にINTER FMで放送中のceroのラジオ番組、night drifterで「Narcolepsy Driver」が初オンエアされてからいてもたってもいられない気持ちになった。

もともと高城さんはラップのような歌唱方法をとることもあったけれど、ここまでラップらしいフロウを決めてくるなんて。しかも、わかりやすくs.l.a.c.kの影響だなと思わせるよう歌い方にもぐっときて。

「やべ〜ちょう良い…!!黒い…!」と思うと同時に「これceroにやられちゃったらさぁ…自分がやりたい&始めた『ブラックミュージック傾倒、生バンドで、ラップ』、やる必要ないよな…」ってすこし、絶望が混じるくらいのガツンと衝撃をくらった。

 

そしてあれよあれよと無事に発売日を迎え、手にして一度通して聞いたところで「もうさいっこう」「なんてアルバムを作ってしまったんだ」「なんてアルバムを発表してしまったんだ」!!!!!ceroは最高。

そして全編に統一される濃厚な「ブラック」ミュージックへの意識に、あんなにすきだったOrphansは、このアルバムの中で通して聞くとなんだか浮いて聞こえる不思議。

カクバリズムアカウントがリツイートするタワレコの展開を見ながら「ブラックミュージック“散りばめられてる”どころじゃないから!そのものだから!」とかとかとか。

 

「ビロードのように滑らかな印象」とかって書けないんだよ。スムースとかスマートとか、書きたいのに。書けない。興奮した状態でありのままの感情を書きつけることしかできない。言葉がほしい。

 

 

 

 

 

 

これまでの作品から、ここまでブラックミュージックに傾倒したのは「なぜ」「どこから」「どうやって」という湧く疑問と好奇心から、とにかく発売一週間は毎日毎日インタビューを漁った。そりゃあ似たような答えもたくさんあったけれど(ナイドリ公開収録では収録後に「プロモーションがかなり大変だった」「質問が来たら即返すインタビューマシーンと化した」と言っていた)、インタビュアーとceroの関係性によってあぶりだされる言葉が違うから、お金ないのにね、おもしろくておもしろくて音楽雑誌3冊買っちゃったからね。

インタビューを読めば読むほど、このアルバムができたのは、光永渉(dr)と厚海義朗(ba)の功績がすさまじすぎる。ありがとう、ありがとう!!
こう考えると、藤井洋平を好きになったのも、藤井洋平のスター性、輝き、センスにひかれただけでなく、洋平ちゃんの後ろ光永厚海両氏が演奏していたのを見ることができた、ことに拠ると思ってもおかしくはないのかもしれない。

「Elephant Ghost」のズドズドバタバタドラムの最高さよ…。
分析と理論でこれ作って、演ってしまう光永渉と荒内佑。
「C.E.R.O」、「Summer Soul」、「Wayang Park Banquet」、「Narcolepsy Driver」この5曲を愛しています。

わたしはブラックミュージックをdigってじぶんで聞きこんできたわけではないし、
日本語ラップからHIPHOPを聞き出して、90’sNYスタイルに足を踏み入れたばかり。
グラスパー、J Dillaだってぜんぜん聞いてきてない。
1年半ほどおつきあいしていた彼がいろいろな音楽を聞かせてくれて「ファンクって具体的には?」「テクノとハウスって何が違うの」「これってジャンル的に言ったら何にあたるの?」というわたしの質問に都度都度きちんと向き合ってくれた賜物でしかなくて。しばらく連絡取っていなかったけれど、思わずありがとうって伝えてしまうくらい衝撃で、そこまでさせる力のある傑作アルバムです。
それがなかったら、ゼッタイこんなにObscure Rideを「ヤバい!!!さいこう!!!」って思えなかった。

Ustream「RECORD YOU ASSHOLE」でじぶんたちで言ってて、大層笑ったし未だにネタにさせてもらってるんだけど、
OGRE YOU ASSHOLEの「焼畑農業」(音楽性を変えて、それまでのファンいなくなったけど、土壌がよくなったって)と同じことがceroで起こってもおかしくないし、amazonにひとつだけついていた☆5以外の評価も仕方ないと思う。


そして“Contemporary Eclectic Replica Orchestra"と自称する勇気

 

痺れた。ブラックミュージックを日本人がやること、そしてレプリカと言い切ってしまうことで、より音楽性を高めたいって。
この人たちにしか言えない。
きっと音楽シーン変わる。シティーポップがありふれたように。

そして、このアルバムは10年後も名盤であり続けるのだろう。

 

とにかく、日本語ラップを聞いてるひとにも、モロにブラックミュージックばかり聞いてきた人にも聞かせたいと思う。

そしてインタビューで名前が上がった全員の音楽をしっかり聞き込みたい。

 

ライブが本当に楽しみ。
お金があったら地方も行くのに…。
オウガの10周年ライブもceroの東京とかぶっていてとても迷っていたなかで、
ceroゲストで入れるかもというお話をいただいて、買わずにいたんだけど雲行きが怪しくなり…先週急いで買ったらすでに1900番台だったので、迷っている人は6月中に買わないとなくなってしまうんじゃ、と思っています。

 

 

rojiも行きたい。しばらく行ってない高城さんがOMSBのビート集「やっと買ったんだ!」って聞いてた以来くらいだもの。

http://realsound.jp/2015/05/post-3356.html

このインタビューでも高城さん藤井洋平って言ってる。
どんだけすきなんよ…!マイバディ!!!

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